施主の思いを大切にする誠実な野口さんなら、安心してお任せできます。 セナ動物病院 獣医師・病院長 北中 千昭 様 「ここでやっていこう」という強い思いを抱いて 念願の開業を果たせたのは2003年12月。当初は地元の大阪でと考えていましたが、妻のすすめもあり、ここ下鴨を選びました。 獣医学を学んだのは岩手大学で、その六年間は盛岡市にいました。東北は、例えば注文したお蕎麦が出てくるのに30分かかるほど、のんびりしていて穏やか。初めは戸惑いましたが、せかせかした生活に違和感を覚えるほどにまで馴染みました。 その後はアメリカのオレゴン州に留学。「アメリカの進んだ獣医療を、ぜひ見てきなさい」と恩師からアドバイスをいただいたのです。オレゴンはとても住みやすく、人々の温かな心にも触れました。 その土地で楽しめるかどうかは、自分の気持ちひとつ。どこにいても「ここでやっていこう」という強い思いがあれば、うまくいく気がしています。 飼い主さんの話をじっくりと聴くことから アメリカ留学の際に感銘を受けたのは、当時の日本とは違い、現地の動物病院のほとんどが、飼い主さんと動物のための時間を充分に確保できるよう予約制をとっていたことです。そこで当院も開業時から予約制 に。適切な処置をするにはやはり時間が必要で、飼い主さんの不安、悲しみ、つらさを受けとめる時間も大切にしています。獣医の仕事は小児科医と共通する部分があるかもしれません。本人の症状などを代弁する親御さんの言葉をしっかりと聴き、子どもを心配する気持ちも汲むことで良い診療ができるのです。 予約制ながら多くの飼い主さんと動物を受け入れることができているのは、優秀なスタッフがいてくれるからです。人事を人任せにできないのが私の性分で、就職説明会には自ら足を運び、スタッフ一人ひとりとの面談にも時間をたっぷりと使います。面談では、スタッフの胸のうちを聴いてあげて、活き活きと仕事ができるようはたらきかけることができます。 どんなこともそうだと思いますが、最も大事なのはやはり「人」なのです。 飼い主さんが満足できる診療のための建物を 2016年の秋、当院の新築を野口さんにお願いしようと決めた一番の理由は、その誠実な社風と担当の皆さんのお人柄です。私の思いを理解して、要望を一つひとつかなえてくださいました。診察と入院は別々の空間にする、猫と犬それぞれ専用の待合室・診察室をつくる、レントゲン室・エコー室・手術室を分けるなど、飼い主さんが満足する診療のために必要なことを様々実現できました。壁の出っ張り具合など細部も、最新設計システムを用いたリアリティーのある三次元の映像で前もって確認させてくださり、ちょうど良い具合に仕上げていただけました。私のことをいつも気にかけてくださり、さりげなく届けてくださる温かなお言葉もうれしかったです。 人と人の良い関係が存在するからこそ、良い建物ができ、良い診療ができます。今後も飼い主さんを幸せにする診療や取組みに力を注いでいきます。