感謝と信頼の百年

記念コラム

はじまりは"左官業"

第 1 話
  • 野口グループは、明治43年(1910年)4月5日、野口政市が19歳のときに創業しました。
  • 政市はそれまで、百万遍の井上熊次郎左官店で、左官見習いとして働いていました。親方夫婦に見込まれた政市は、親方が亡くなられたあと、奥さまからお得意先と職人さんを全部譲り受け、野口左官店として開業することとなりました。

  • やがて息子の桂三も手伝うようになり、京都一、日本一の左官になりたいと、技術の習得に励みました。戦前は、建築主のところに材木屋・大工・左官・手伝いなどの業者が直接出入りし、建築主が建物を建てるときには招集して、詳細な相談をしました。仕事は各専門業者にそれぞれ分離発注し、報酬は出来高払いでした。
  • ところが戦後、建築主は、建物全部を一括して大工に発注するようになります。左官、建具、畳などの仕上げ部分は大工から注文を聞くかたちになりました。すると、お客様のご要望を直接うかがうことができず、仕事に対するやりがいを見失いそうになり、元請けがしっかりすることの大切さを痛感しました。そこで、直遭お仕事をいただけるところとして、官庁の左官工事の受注を思いつきます。京都府・京都市の文化財工事を十七年ほど続けたのち、その仕事ぶりを評価していただいて、建築の元請工事を受注するようになりました。こうして野口は左官から建設業へと新しい歩みを始めたのです。

  • 今でも、建築主への感謝と元請としての責任そして、協力業者さんへの感謝を忘れずお仕事をさせていただいております。