誠実で信頼の野口さんは当社にとって、ずっと必要な存在です。

ワケンホールディングス㈱ 代表取締役社長
熊澤 康介様
  • 豊かで幸せな『環境』を創造する

  •  当社は、大学や企業の研究室、実験室で使われる物、例えば試験管やフラスコといった消耗品から、塩酸や硫酸などの試薬、理化学機器などを2500万点以上、扱っています。強みは、細胞培養、組織培養などバイオテクノロジーやライフサイエンス(生命科学)に関わる分野で、これらは生物や生命現象を研究対象とし、医療や食料、環境問題に貢献する学問です。新薬の開発の他、未来の医療といわれてきた再生医療も最近では現実的な治療法になってきており、細胞培養による培養肉の製造技術や、病害抵抗性作物の開発も進んでいます。
  •  このように私どもは、「人々が豊かで幸せな人生を送るための『環境』を提供する」というビジョンのもと、研究者の方々をサポートする事業を通して、皆さんの健康や便利な世の中の実現を目指しています。「物から事へ」といわれる時代に、さらにステップアップし、豊かで幸せな『環境』を創造するのが使命です。
  • 熱意と創意工夫で起こすイノベーション

  •  当社の事業は、製品のスムーズな配送が要となります。特に我々が扱う細胞や研究用の試薬は、国内外のメーカー様から冷蔵や冷凍で届き、温度管理を徹底したままユーザー様にお渡ししなければなりません。以前は主に宅配便が利用されていて、天候や物流の繁忙期に影響され、遅延や温度管理において懸念があり、配送をコントロールする手立てを随分前から考えていました。
  •  そこで購買部長になった頃、専用の配送事業を立ち上げようと決心。当然まとまった荷物量が必要で、同業他社さんに声をかけ進めることにしました。また、ご協力いただきたい運送会社さんを説得するため、詳細資料を用意して何度もあちこちの企業に足を運びましたが、なかなか賛同いただけるところは見つかりませんでした。足掛け3年、ようやく地元、京都の運送会社さんが賛同くださり、ゼロから共同輸配送を立ち上げることができたのです。地道に配送ルートを構築・拡大して、1日5、6個の荷物から始まったものが、現在では何台ものトラックが日本中を行き来して、1日1000個ほどになっています。
  •  創業者(父)が掲げた「われらの信条」は、「熱意 創意工夫」。これを大切にしながら、こうしたイノベーションを起こし続けていきたいと思っています。
  •  当社は2022年、創業50周年を迎え、2024年には営業系の拠点となる社屋を野口さんに建てていただきました。野口さんは「信頼の輪」を、我々は「社員同士・研究者の方々・メーカー様との和」を重んじており共感するところがあります。じつは「ワケン」の「ワ」は、「和」を意味しているのです。
  •  新築のお披露目に創業時のメンバーを招待したと野口さんに話したところ、「このようなことをお聞きできるのも大きなやりがいです。ありがとうございます」と言ってくださり、心が伝わってきました。野口さんの言動には誠実さがあり安心、信頼しています。私からも「野口さんがいなくなると困りますからね」と心からお願いしています。
  •  当社も社会から必要とされるリーディングカンパニーであり続けられるよう、今後は海外展開にも挑戦していきます。