野口さんに建物をお願いすると打合せから楽しめます。

㈱赤木商店 プレミアムライフ四条烏丸
代表取締役
赤木南洋様
  • 多くの方に着物を着ていただける機会を

  •  赤木商店は祖父が創業した会社で、屋号を「お召の赤木」といいます。お召は西陣の織物で、当社はその卸問屋です。徳川十一代将軍(家斉)がお召の着物を愛用し、「将軍様のお召し物」と呼ばれたことが名前の由来だと伝わっています。お召は織る前に糸を洗い、糸を撚る回数も多いため独特のシャリ感がありシワになりにくく、まとわりつかないのが特徴です。
  •  私自身、着物が好きで、多くの方に着物を着る機会をもっていただき、味わい、楽しんでいただきたいと考えています。
  •  レンタル着物の京裳庵は着たい着物を選んでいただけることと、本格的な着付けに重点を置きました。修学旅行生には、事前に着物のアルバムから着たいものを三番目までお聞きし、そのご要望に沿って当日ご用意いたします。地元の方々からは、シックで落ち着いた着物も、お孫さんの七五三やお茶会などにぴったりだと好評です。レンタルに限らず、お家にある着物でも、お手頃な価格で本格的な着付けをさせていただいています。
  •  10年ほど前に私がツイッターで「着物を着て〇〇〇(京都の観光スポットなど)をジャックせよ」とつぶやいたことから、「キモノでジャック」というイベントが京都だけでなく日本全国、そして海外にも広がりました。現在はその本部を担っていますが、思わぬ展開で、着物を着る人の裾野が広がりました。
  • まったくの異業種である福祉分野に挑戦

  •  2017年にサービス付き高齢者向け住宅「プレミアムライフ四条烏丸」を創設しました。順調な単身マンションからの転向に野口さんもびっくりされましたが、私どもの「地域の高齢者の方々に恩返しをしたい」という情熱を受けとめ、ご協力くださいました。
  •  当初、福祉や介護についてはもちろんわからないことばかりで、専門学校に通いました。学びの最中でありながら、建物の話も具体的に進めていかねばなりません。野口さんとの打合せはいつも楽しい時間でした。私が気づかないことまで詳細に提案や質問内容を準備してきてくださるので、「抜かりがないか」などと考えたり、「もっとこうしてほしい」と注文をつけたりすることはありません。工事中も丁寧な報告書があり安心ですし、完成した建物も想像以上でした。
  •  入居者の募集なども当初は苦労しましたが、野口さんからアドバイスをいただき、おかげさまで、今では入居待ちが続いている状況です。
  •  当施設は京都の街なかにあり、活気が入居者様に伝わります。これが良い影響となり、「このままの自 分ではいけない」とお力を出されることで、どんどん元気に、アクティブになっていかれる方も少なくありません。
  •  居室はミニキッチン、ユニットバス、浴室暖房、洗濯機置場、床暖房、インターネット設備などマンションさながらの仕様です。ナースコールも備え、スタッフは365日・24時間常駐。毎日のお食事は、専属シェフと管理栄養士による、美味しくてバランスのとれたメニューです。
  •  最近、高齢者向け住宅にも様々なニーズがあることがわかってきました。そこで、第一号のプレミアムライフ四条烏丸とはまた違った特徴を持つ高齢者向け住宅を計画中です。
  •  福祉・介護の仕事については、自分自身、「まだまだこれから」と感じていますので、着物の仕事と同様に、納得のいくまで頑張っていきたいと思います。