同じ熱量で思いをぶつけ合える野口さんは、最高の仲間です。

㈱アンココン 代表取締役CEO
一谷賢司様
  • ネット販売の価値をいち早く見いだし、起業

  •  社名のアンココンはフランス語で表現しています。「アン」は数字の「1」、「ココン」は「繭」。絹と関わりの深い和装業界にいた私(一谷)が、1つの繭(1人)からスタートするという意味をこめています。
  •  起業前は和装関連の営業マンでした。需要は低迷し苦しかったですが、「型にはまらない!」がモットーの営業で、成績は断トツ(笑)!? そして、起業したアンココンの経営理念は「型にはまらないオモシロイを創造する」。私の考え方は起業前も後も、ずっとブレていないようです。
  •  まだ和装関連の営業マンだった2000年の前半、世の中にネット販売が浸透しはじめました。「これだ!」と思い、社長にお願いして、ネット販売を行う許可をいただきました。ただし、営業の通常業務もそれまで通りにこなすことが当然の条件です。
  •  ネット販売は予想を超える速さで売上を伸ばしました。それを言い訳にしてはダメですが、営業の通常業務の時間が少しずつ短くなり、叱られました。当時は、対面販売ではないネット販売への理解がまだ浅かったのです。
  • 「このままでは、ここから先、前へと進むことは困難だ…」。無限の可能性があるネット販売に没頭したくなり、17年間勤めた会社を退職し、起業することを決意しました。
  •  今年で創業14年。事業の種類も規模も拡大していきました。浴衣やインテリア・雑貨のネット通販は15店舗。さらに物流事業、撮影スタジオやカフェも運営しています。平均年齢が30代の、40名ほどの仲間である従業員と共に、すべてが自社・自己完結する仕組みづくりを徹底しています。
  • 従業員の大きなチャレンジで困ってみたい

  •  新しいことを始める際は、従業員の意欲を最優先しています。やりたい、買いたいと言ってきたら、すべてOK。失敗してもいいのです。万一、良くない事態に陥ったとしても、私の給料を充てるぐらいの覚悟はできています。
  •  従業員には、「何かを始めたい時は、それが会社にとってプラスになるかを考えるだけでいい。とてつもないチャレンジで、大いに困らせてほしい」と言っています。会社経営ではヒト・モノ・カネの順番を間違ってはいけません。従業員の笑顔が私のエネルギーです。
  •  若い人の成長を助けたい、世話を焼きたいという思いが、この年になって大きくなりました(笑)。若くてイキイキとした野口さんの担当者が来てくださった時、じつはうれしかったのです。野口さんは京都で名の通った建設会社で、少し気後れしていたところがありました。
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  •  コロナ禍と重なり、様々な面で大変な状況でしたが、野口さんは本当に頑張ってくださいました。「過程ではいろいろあるけれども、竣工した時にはお互いにありがとう、いい建物ができたねと、絶対に言えるようにしましょう」と、何度も話をさせていただきました。私の本気の熱量に野口さんを巻き込んでし まいましたが、思いをぶつけ合い、最後には仲間になっていただけたという気持ちでいます。できあがった建物も、大・大・大満足です。
  •  価値観を共有できる従業員や社外の仲間を大切にし、これからも意欲的に、限界を超えるチャレンジをしていきたいと思っています。